全国に1,000施設以上存在する道の駅は、ドライバーが憩う空間であり旅を鮮やかに彩ってくれる場所。農産物直売所やレストランのほか、絶景スポットや天然温泉、宿泊やアクティビティを楽しめる個性的な施設も増えており、道の駅を目的にドライブを楽しむ人もめずらしくありません。
今回は、旅行好きライターが全国の道の駅からドライブで立ち寄りたい個性溢れる施設を厳選。東日本編では、北海道・東北・関東・中部の各地方に分けて、魅力的な道の駅を一挙ご紹介します。
目次
1. 北海道エリア
まずは、全国で最も多い120以上の道の駅がある北海道。道内各地から3か所をピックアップしました。
1-1.ぐるっとパノラマ美幌峠(北海道美幌町)
標高525 mの美幌峠の頂上に位置するぐるっとパノラマ美幌峠(びぼろとうげ)。国土交通省の北海道『道の駅』ランキング2020で「再度訪れたい道の駅」第1位に選出されました。2階の展望室からは、屈斜路湖と阿寒の山々が織りなす壮大なパノラマを楽しめるほか、峠の景色を背景にした記念撮影コーナーや、VR体験なども。地場産のじゃがいもをふっくら揚げた「あげいも」も人気です。
1-2. 厚岸グルメパーク(北海道厚岸町)
厚岸(あっけし)グルメパークはその名のとおり、魅力的な食と出会える道の駅です。2階の魚介市場には、特産の牡蠣やアサリなど、近海で獲れる魚介類がずらり!購入した食材は、隣接するバーベキューコーナー 炭焼 炙屋で焼いて楽しみましょう。新鮮な生牡蠣を地場産のウィスキーと味わえるオイスターバール ピトレスクなどもあり、厚岸ならではの美食を堪能できます。
1-3. サーモンパーク千歳(北海道千歳市)
新千歳空港近くの道の駅サーモンパーク千歳は、家族連れにおすすめです。道内各地の有名店が集まるレストラン・フードコートのほか、玩具メーカーのボーネルンドがプロデュースしたキッズスペースも人気。併設のサケのふるさと 千歳水族館では、淡水としては国内最大級の水槽や、千歳川の中を観察できる水中観察室でさまざまな淡水魚の生態を学べます。家族で一日ゆっくり過ごしましょう。
2.東北エリア
東北エリアからも3つの施設をご紹介。絶景やグルメ、温泉を満喫できる道の駅を選びました。
2-1. 象潟 ねむの丘(秋田県にかほ市)
東に鳥海山、西に日本海と男鹿半島を望む象潟(きさかた)ねむの丘は、東北エリア最大級の道の駅です。訪れる人を魅了するのが、6階の展望塔、そして4階の展望温泉からの絶景。浴槽には天然温泉が注がれ、晴れた日なら日本海に沈む夕陽を眺めながら入浴できます。地元産のいちじくとジャージー牛乳を使ったソフトクリームや、象潟の夏の味覚・岩牡蠣もぜひご賞味ください。
2-2. 遠野 風の丘(岩手県遠野市)
大きな風車が目印の遠野 風の丘。柳田国男の説話集『遠野物語』の舞台に佇む道の駅で、施設内は木のぬくもりにあふれています。展望デッキから望めるのは、遠野の田園風景と猿ヶ石川の清らかな流れ。タイミングが合えば、JR釜石線を走るSL銀河の勇姿も見られます。ブリキのバケツで鍋を熱する遠野名物のバケツジンギスカンは必食。野趣あふれる味わいを楽しみましょう。
2-3. 上品の郷(宮城県石巻市)
三陸道 河北ICのそばにある上品の郷(じょうぼんのさと)。農産物直売所ひたかみには、エコファーマー認定を受けた生産者の野菜や三陸の水産加工品、惣菜などが並び、地元客にも愛されています。石巻専修大学と地元事業者が共同開発した魚介系ラーメンのサバだしラーメンなどが味わえるフードコート、褐色の含鉄塩化物泉にゆったり浸かれる温泉保養施設ふたごの湯も好評です。
3. 関東エリア
続いては関東エリア。No.1グルメやテーマパーク並みの体験、里山の雰囲気を楽しめる施設を紹介します。
3-1. もてぎ(栃木県茂木町)
国道123号線沿いのもてぎを訪れたなら、道の駅グルメNo.1を決める道-1グランプリで、2016年から3年連続でグランプリに輝いた 「ゆず塩らーめん」を召し上がれ。茂木産のゆず果汁やゆず皮をふんだんに使用した絶品です。四季折々の花々が美しい十石(じゅっこく)河川公園が隣接しているほか、土日・祝日にはすぐ脇を走る真岡鐵道(もおかてつどう)の蒸気機関車を間近に見られます。
3-2. 川場田園プラザ(群馬県川場村)
武尊山(ほたかやま)の麓にある川場田園プラザは、「遊べる食べられる道の駅」がコンセプト。緑豊かで広大な敷地には、ファーマーズマーケットやレストランはもちろん、チーズ工房やクラフトビール醸造所、陶芸体験施設、日帰り温泉にホテルまでが備わっています。その魅力は一度では味わい尽くせないほど。年間100万人以上が訪れる、関東エリア有数の人気スポットです。
3-3. 保田小学校(千葉県鋸南町)
保田(ほた)小学校は、廃校になった小学校をリノベーションしたユニークな道の駅。直売所 里山市場 きょなん楽市はかつての体育館、給食メニューを提供する里山食堂などの飲食店舗も旧校舎棟を活用。教室の面影を残した宿泊施設 学びの宿や、職員棟が生まれ変わった温浴施設 里の小湯なども利用して、どこか懐かしい里山の学び舎の雰囲気を楽しんでください。
4. 中部エリア
最後は中部エリア。豊かな自然の中で、ご当地ならではの体験ができる3つの道の駅をピックアップしました。
4-1. のと千里浜(石川県羽咋市)
のと千里浜(ちりはま)は、日本唯一の車で走れる砂浜千里浜なぎさドライブウェイと広大な田園に囲まれた風光明媚な道の駅。RVパークや、砂浜を走った後に無料で使えるタイヤシャワーなどを併設しています。地元・羽咋(はくい)市産の玄米粉でつくるもちもちのパンや、能登出身の世界的ジェラートマエストロ・柴野大造さんのマルガージェラートも、食べない手はありません。
4-2 . 富士川楽座(静岡県富士市)
富士川の清らかな流れと、雄大な霊峰富士を眺めながらリフレッシュできる道の駅といえば富士川楽座。東名高速道路と一般道両方からアクセスできます。レストランでは、静岡ならではの山海の幸を堪能。最大2,000万個の星を映し出せる投影機を備えたプラネタリウムや、実験教室・クラフト教室などの好奇心を刺激する体験が満載の科学館 体験館どんぶらはお子さんに大人気です。
4-3. とよはし(愛知県豊橋市)
東日本編のラストを飾るのは、海と大地の恵みを享受できるとよはし。あぐりパーク食彩村では旬の農産物、Tomate(トマッテ)では豊橋カレーうどんや牛まぶしなど地元グルメを楽しめます。加えて、ネクストクルーザー(電動EVミニカー)によるガイドツアー、サーフィンやウミガメ観察体験など、アクティビティも盛りだくさん。心に残る感動体験が待っている道の駅です。
5. まとめ:道の駅は旅の楽しみを広げるレジャースポット!
地元の人々が知恵を絞ってつくった道の駅には、それぞれの地域の優れた風土や文化がギュッと凝縮されています。今回ご紹介した東日本エリアの12施設も、そこに行ってこそ触れられるグルメや工芸品、唯一無二の風景や体験などが詰まった道の駅ばかり。
ドライブのコースに入れれば、旅をもっと楽しめるはずです。お守りになるのは自動車保険。きちんと補償内容を確認して、安全運転でいってらっしゃい!
道の駅12選(西日本編)はこちら。
※本記事は2022年6月30日現在の情報をもとに作成しています。
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WRITER
佐藤 史親(編集者・ライター)
1987年山梨県富士吉田市生まれ。明治大学文学部卒業後、タウン紙記者、スポーツ雑誌編集者などを経て、2016年にフリーマガジン「シルベ!」を創刊し編集長に。フリーランスの編集者・ライターとして活動する現在は、東京と山梨の2拠点で、取材・ライティング、編集、ディレクションまで、ジャンルを問わず手掛けています。モットーは、きめ細かな取材とリサーチ。保険ノリアルでも、読みやすく、理解が深まるコンテンツをみなさまにお届けしていきます。