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公開:2022.05.23

更新:2022.05.23

車選びに迷っている人必見!軽自動車のメリットを語ります!

身近な日常の足として、多くのユーザーに愛されている軽自動車。そこには、普通車にはないメリットがあるはずです。一方で、「軽では高速は走れない」「室内が狭いんじゃない?」など、ネガティブなイメージを持つ人も少なくありません。

今回は、実際に軽自動車を保有しているライターが、その魅力を紹介します!

1. 軽自動車は日本だけのオリジナル規格

そもそも軽自動車とは、どんな車のことを指しているのでしょうか?実は軽自動車には、法令に基づいた規格があります。車体については長さ3.4m以下、幅1.48m以下、高さ2.0m以下。排気量は660cc以下、定員は4名以下などの決まりがあり、その範囲に収まるものだけが軽自動車と呼ばれているのです。

軽自動車が誕生したのは1949年。戦後復興と産業の育成のために、規格が制定されました。当時の排気量は150cc以下で、車体も今よりかなりコンパクトでしたが、その後改定がなされ、エンジンも車体も少しずつ大きくなっていきました。現行の規格になったのは1998年。コンパクトカーと比べても遜色がないほどの性能を備えるようになりました。

国内の自動車保有台数に対する軽自動車の割合は、年々増加。2020年には、およそ40%にのぼっています。

2. 魅力がいっぱい!みんなに嬉しい軽自動車

まずは、軽自動車ならではのメリットについて見ていきましょう。家計にも運転する人にもやさしい、軽自動車の魅力をご紹介します。

2-1. 【軽のメリットその1】お財布にやさしい

軽自動車の最大のメリットは、やはり経済性です。筆者が保有しているスズキのアルト(2WD/ガソリン車)はメーカー希望小売価格が94万3,800円~、2021年4月から2022年3月までの1年間に最も売れた乗用車であるトヨタのヤリス(2WD/ガソリン車)は139万5,000円~。普通車の中でもとくにリーズナブルなコンパクトカーと比べても、軽自動車の車両価格は低く抑えられていると言えます。

ランニングコストにも注目です。普通車にかかる自動車税は、最低でも年額25,000円(2019年10月1日以降の新車登録/排気量1.0Lの場合)ですが、軽自動車税は一律年額10,800円(2015年4月1日以降に新規検査実施の場合)。車検の際も、自動車重量税などの法定費用や点検費用が低く設定されているため、普通車よりも負担が少なくなります。

軽自動車には燃費が良い車種が多く、ガソリン代を節約できるのも利点です。前出のスズキ アルト(ガソリン車)は25.2km/L(国土交通省審査値)で、トヨタ ヤリスの21.6km/L(同)を上回っています。

また、NEXCO各社が運営する高速道路では、普通車よりも割安な料金が設定されているのも嬉しいポイント。例えば東名高速道路を東京ICから静岡ICまで走った場合、普通車は4,300円かかりますが、軽自動車は3,470円で済みます。

2-2. 【軽のメリットその2】コンパクトだから運転ラクラク

運転のしやすさも、軽自動車ならではのメリットです。車幅が1.48mと小さく、コンパクトカーの1.7mと比べてもスリム。狭い道で対向車とすれ違うシチュエーションでもへっちゃらです。

前輪と後輪の距離が短いため、小回りがききます。ハンドルをいっぱいに切って回ったときタイヤが描く円の半径「最小回転半径」は、平均4.5m。5mを超えるものが多い普通車に比べて取り回しが容易で、方向転換や駐車の際も、最小限の切り返しで済みます。軽自動車は、女性や高齢者にも運転しやすい、人にやさしい車なのです。

3. 遅い?狭い?軽自動車のウィークポイント

メリットが多い軽自動車ですが、そのコンパクトさゆえのウィークポイントもあります。ここでは、実際の走行や利便性にどう影響するのかを確認していきます。

3-1. 高速道路も100kmまでならOK

軽自動車の気になるポイントの一つは、普通車と比べて非力な点。660ccという小さな排気量なので、パワーが劣るのは否めません。筆者も、坂道などでなかなかスピードが上がらない経験をしたことがあります。

高速道路については、「軽ではまともに走れない」と考える人が多いかもしれません。しかし軽自動車は、1998年に行われた規格変更で大型化。高速性能も増し、2000年には高速道路での最高速度がそれまでの80km/hから、普通車と同じ100km/hへと引き上げられました。

回転数が上がり、振動や騒音が多少増してしまいますが、制限速度の範囲であれば高速道路でも安全に走行することができます。「あまり高速で長距離を走ることはない」、「のんびり走れればいい」という人は、軽自動車でも問題ありません。

3-2. 小さくても、ゆったり空間を確保

「軽は小さいから、室内が狭くて疲れそう」と考える人もいるかもしれません。確かに軽自動車には規格の制限があるため、乗員が3人、4人と増えたときに狭さを感じる車種も少なくありません。

いっぽう近年では、「トールワゴン」「スーパーハイト」などと呼ばれる、快適性を重視した広い室内空間を持つ軽自動車が増えています。2022年1月現在、軽自動車の売上げランキングで首位を走る(※4)ホンダのN BOXもその一つ。前述のコンパクトカー・トヨタヤリスと、室内の広さを比較してみましょう。

■ヤリス:室内長 184.5cm/室内幅 143cm/室内高 119cm
■N BOX:室内長 224cm(スローブ仕様は206cm)/室内幅 135cm/室内高 140cm

室内幅ではヤリスに軍配が上がりますが、室内長と室内高ではN BOXが圧倒。このように、普通車のコンパクトカーを凌駕するような、ゆったり空間を実現した車種も選べるのです。

4. まとめ:軽はコストパフォーマンスが高く運転しやすい!

ここまで見てきたように、軽自動車は購入価格やランニングコストが低く抑えられ、コストパフォーマンスが高い車。小さなボディであることから、小回りが利いて運転がしやすいのもメリットです。パワーでは普通車に劣りますが、制限速度の範囲内であれば高速道路などでも安全に走行可能。広々とした室内空間を有する車種もあり、普通車に引けを取りません。

筆者が軽自動車を選んだのも、使い勝手がよく、実用性が高いことが理由。小さいけれど頼りになる「相棒」です。街乗りがメインで、加速性能やボディの大きさにこだわりがない人には、軽自動車をぜひおすすめしたいと思います。

なお購入時には、自賠責保険はもちろん、任意保険の加入も忘れずに。「自分は大丈夫」と思っていても、車を運転している限り、事故に見舞われるリスクはゼロにはできません。自分に合った保険を選んで、安心な軽自動車ライフを手に入れましょう。

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WRITER

佐藤 史親(編集者・ライター)

1987年山梨県富士吉田市生まれ。明治大学文学部卒業後、タウン紙記者、スポーツ雑誌編集者などを経て、2016年にフリーマガジン「シルベ!」を創刊し編集長に。フリーランスの編集者・ライターとして活動する現在は、東京と山梨の2拠点で、取材・ライティング、編集、ディレクションまで、ジャンルを問わず手掛けています。モットーは、きめ細かな取材とリサーチ。保険ノリアルでも、読みやすく、理解が深まるコンテンツをみなさまにお届けしていきます。

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