今やドライブに欠かせない存在となった道の駅。全国1,000か所以上が整備されています。地域の特産品が買えたりご当地グルメが食べられたりするのはもちろん、さまざまな遊びや体験ができる、テーマパークと見まがうような施設もあります。
今回は、旅行好きライターが全国から個性溢れる道の駅を厳選。西日本編は、近畿・中国・四国・九州沖縄の各地方に分けて、一度は訪れたい12施設にクローズアップします。
目次
1. 近畿エリア
最初は、近畿エリアにある3つの道の駅をご紹介。どれも、グルメやアクティビティが充実した一日遊べる施設です。
1-1. アグリパーク竜王(滋賀県竜王町)
アグリパーク竜王は、農業体験ができる道の駅。いちごやさくらんぼ、ぶどうに桃、さつまいもなど、季節それぞれの農産物の収穫や、田植え・稲刈りも体験できます。動物ふれあい広場でポニーやウサギ、ヤギなどに癒やされたり、グラウンドゴルフやスワンボートで遊んだりと、アクティビティが充実。カフェで販売されている地元・竜王町産の果実や野菜をふんだんに使ったジェラートもおすすめです。
1-2. 丹後王国 食のみやこ(京都府京丹後市)
西日本有数の規模を誇る丹後王国 食のみやこは、その名が表す通りのグルメスポット。施設内で醸造された丹後クラフトビールや自家製のソーセージなどを購入できます。フードエリアでは、しぼりたて牛乳でつくったソフトクリームやジェラート、京丹後牛・京丹後高原豚を使った一皿を堪能。食だけでなく、アスレチックや芝すべりで遊んだり、併設のホテルに滞在したりと、楽しみ方は無限大です。
1-3. 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢(兵庫県神戸市北区)
四季折々の花々に彩られた神戸フルーツ・フラワーパーク大沢(おおぞう)は、道の駅のイメージを覆すスケールの施設です。広大な敷地内には遊園地 神戸おとぎの国や日帰り浴場 神戸大沢温泉 金仙花の湯、お城のような外観の 神戸ホテル フルーツフラワーなどを併設。桃や梨、リンゴなどのフルーツ狩り、サイクリングやゴーカート、バーベキューも楽しめる、滞在型の道の駅です。
2. 中国エリア
続いては、中国エリアの道の駅3選。花畑に日本海の絶景、海鮮市場―、どれも壮観な施設です。
2-1. 笠岡ベイファーム(岡山県笠岡市)
笠岡湾の干拓地にある道の駅笠岡ベイファーム。施設内には花畑が広がり、春はそれぞれ1,000万本の菜の花とポピー、夏は100万本のひまわり、秋は3,000万本のコスモスが咲き誇ります。直売所には地元の農産物や笠岡牛、瀬戸内海で獲れた新鮮な魚介類が勢揃い。レストラン四季彩のバイキングも人気で、地場の食材を生かした逸品が目白押しです。グルメに目がない方は、ぜひ訪れてみましょう。
2-2. キララ多伎(島根県出雲市)
キララ多伎(たき)は、日本の夕陽百選に選出された絶景を楽しめる道の駅。すぐそばにビーチが広がり、日本海のパノラマを望めます。春から秋にかけては、運がよければ野生のイルカに出会えるかもしれません。地元のイチジクを使ったパン いちじくくるみなど食も充実。2つの源泉に浸かれる多伎いちじく温泉や、マリンタラソ出雲などの宿泊施設でゆったり過ごすのもおすすめです。
2-3. 萩しーまーと(山口県萩市)
新鮮な海の幸をとことん堪能するなら、萩漁港直結の「萩しーまーと」へ。道の駅でありながら、地元生産者たちが運営する臨海の生鮮市場になっており、水揚げされたばかりの魚介類をリーズナブルな価格で提供。刺身や寿司、萩伝統の練り製品「天ぷら」など、テイクアウトメニューも盛りだくさんです。3つあるレストランでは、旬の地魚を贅沢に使った海鮮丼や定食などに舌鼓。魚好きにはたまらないスポットです。
3. 四国エリア
四国エリアからは、広い海や深い森に抱かれながらくつろげる、3つの道の駅をご紹介します。
3-1. 小豆島オリーブ公園(香川県小豆島町)
日本のオリーブ栽培発祥の地にある小豆島オリーブ公園は、地中海を思わせるノスタルジックな雰囲気の道の駅。瀬戸内海を見下ろす丘の上には、シンボリックな白いギリシャ風車が佇み、約2,000本のオリーブの木や120種類のハーブが栽培されています。実写版の映画「魔女の宅急便」のロケセットやオリーブ色の郵便ポストなど、思わず撮りたくなるフォトジェニックなスポットも満載です。
3-2. 霧の森(愛媛県四国中央市)
高知道新宮(しんぐう)IC直結の道の駅霧の森。特産の新宮茶を使った名物 霧の森大福が人気で、休日には長蛇の列ができ、すぐに完売してしまうほどです。新宮茶専門カフェ霧の森茶フェ~ゆるり~で煎茶を楽しんだり、新宮茶体験コーナーでお茶の淹れ方を学ぶこともできます。温泉やコテージも併設されているので、そばを流れる馬立川(うまたてがわ)のせせらぎを聴きながらのんびりと過ごしてみては。
3-3. 田野駅屋(高知県田野町)
田野駅屋(たのえきーや)は、土佐湾に面した四国一小さな町にある、土佐くろしお鉄道田野駅に併設された道の駅。朝7時に一斉に陳列される地元のとれたて野菜のほか、1日3回入荷されるお惣菜やお寿司、お弁当など、手づくりのご当地グルメが大人気です。レンタサイクルで出かけたいのが、近隣の田野町完全天日塩製塩体験施設。太陽と風の力だけで塩を作る、珍しい完全天日塩の製法で塩作り体験ができます。
4.九州・沖縄エリア
最後は九州・沖縄エリア。伝統ある温泉、南国ならではの自然や食が体験できる3施設にスポットを当てます。
4-1. ながゆ温泉(大分県竹田市)
ながゆ温泉は、北原白秋ら文人墨客が愛した、炭酸泉が湧き出る温泉郷にある道の駅です。目玉はなんといっても、旧藩主専用の湯屋・茶屋の跡に設けられた温泉 御前湯。温度の異なる3つの源泉を、100%掛け流しで楽しめます。物産館では、名水でつくる豆腐や炭酸のようなシュワッとした口当たりの温泉糖が人気。清流・芹川(せりかわ)の水音と、木々の美しい緑の中でゆったりくつろいでください。
4-2. なんごう(宮崎県日南市)
日南海岸国定公園に位置するなんごうは、南国ムード満点の道の駅。大小の島々が浮かぶ日向灘(ひゅうがなだ)の絶景を眺めながら食べる、マンゴーなどトロピカルフルーツを使ったソフトクリームやパフェは格別です。周辺には世界3大花木のひとつであるジャカランダの森や植物園、サボテンなどを配したロックマウンテンも。ゆっくり散策しながら、亜熱帯の自然を満喫してください。
4-3. 許田やんばる物産センター(沖縄県名護市)
美しい海と木々に囲まれた許田(きょだ)やんばる物産センターは、沖縄県で初めて道の駅に登録された施設です。ショップには、パインにゴーヤ、揚げたてのサーターアンダギーなど、沖縄本島北部の農産物や特産品が勢揃い。2階のテラスでは、どこまでも広がるエメラルドグリーンの海を眺めながらゆったり過ごせます。美ら海水族館など観光スポットの格安チケットも手に入るので、やんばる観光の際は忘れずに立ち寄りましょう。
5.まとめ:道の駅でグルメ・絶景・アクティビティを楽しもう
数多くの道の駅から、旅情を掻き立てる西日本エリア12施設を紹介してきました。どこを訪れても、グルメや絶景、アクティビティなど、ご当地ならではの感動が待ち受けているはず。
ぜひ今後の旅行プランづくりに役立ててくださいね。そしてドライブの際に忘れてはいけないのが、自動車保険!事前にどんな補償内容か把握しておくことが大切です。みなさんの旅が、すてきな思い出になりますように!
道の駅12選(東日本編)はこちら。
※本記事は2022年6月30日現在の情報をもとに作成しています。
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WRITER
佐藤 史親(編集者・ライター)
1987年山梨県富士吉田市生まれ。明治大学文学部卒業後、タウン紙記者、スポーツ雑誌編集者などを経て、2016年にフリーマガジン「シルベ!」を創刊し編集長に。フリーランスの編集者・ライターとして活動する現在は、東京と山梨の2拠点で、取材・ライティング、編集、ディレクションまで、ジャンルを問わず手掛けています。モットーは、きめ細かな取材とリサーチ。保険ノリアルでも、読みやすく、理解が深まるコンテンツをみなさまにお届けしていきます。