火災保険

公開:2022.06.22

更新:2022.06.30

火災保険の契約と解約

この記事では、火災保険の契約と解約に関する情報をまとめてご紹介します。

1. 家を買ったときの火災保険の契約の流れ

夢のマイホームを買うことになったら、火災保険の契約は必須!「加入しないうちに火事にあってしまった!」なんてことがないように、火災保険の補償開始日が家の引き渡し日に間に合うよう申し込みすることが大切です。保険会社側で書類チェックがあり、火災保険の申込みから補償開始までは数日ほどかかるため、早めの行動を心掛けましょう。

とは言っても、住宅ローンを組む際に火災保険の加入も求められます。そのときに加入の期日も伝えられるはずですので、きちんと守れば問題ありません。また火災保険は、不動産業者に勧められたものに加入してもよいですが、自分で選んで加入したほうがお得なケースもあります。できれば自分でリサーチして、お得で補償も行き届いた火災保険を選んでおきたいところです。

自分で契約する場合、基本的な流れは以下のとおりです。

1. 保険の検討 どんな補償が必要か検討する
2. 見積もり 保険は1種類でなく複数種類の見積もりを取って比較する
3. 保険の決定 保険料や補償内容を確認し、申し込む保険を決める
4. 書類の準備 登記簿謄本・登記事項証明書や建築確認通知書、建築確認済証、住宅設計仕様書、マンション等の引き渡し時に受け取った重要事項説明書などを準備する
5. 申込み書類に記入(またはオンライン上の申し込み画面)・提出 内容に不備がないよう注意する
6. 所定日までに保険料を支払う 一括、年払い、月払い/口座振替、クレジットカード払い、払込票などから選択する
7. 申し込み完了・補償開始 保険証券はなくさないよう保管する

見積もりは複数社で取り、保険料や補償内容を比較するとよいでしょう。そして保険が決まったら、契約に必要な書類を準備しましょう。家の広さ、耐火性などさまざまな要素で保険料が変わるので、それに関連した複数の書類が必要になります。

書類がそろったら、契約書類にきちんと記入・提出します。最近は、見積りから申込みまで全てWEBで完結するダイレクト型の火災保険もあり、そういった保険なら手間いらずです。5年契約など長期かつ一括払いを設定する場合、保険料は一度にまとまった金額を支払うことになるので、そのお金もちゃんと準備しましょう。

2. 火災保険と告知義務・通知義務

火災保険への加入にあたって、加入者は、保険会社が保険料を設定するための情報を伝えなければなりません(告知義務)。また、契約内容に変更が生じた場合にも、保険会社への通知が必要です(通知義務)。

告知義務違反、通知義務違反に該当すると、保険会社は契約を解除することができます。契約が解除されると、支払事由に該当する事故が起こっても保険金が支払われないことがあります。

2-1. 火災保険の契約時には告知が必要!

火災保険の契約をするときには、保険会社に現状をありのままに伝える義務があります。これを告知義務といいます。建物構造や所在地などにより保険料や損害を受けるリスクが変わることから、家の状態を正しく保険会社に伝えなければなりません。

火災保険の告知事項は一般的に「家の所在地」「家の所有者」「建物の構造、用法、延べ面積」「他の火災保険契約の有無」などです。虚偽のないよう正しく伝えましょう。

2-2. 契約内容に変更が生じたら保険会社に通知を!

保険契約では、契約時に告知した内容に変更があった場合、保険会社に伝える(=通知する)義務があります。これを通知義務といいます。具体的には、「建物の構造・用法・延べ面積の変更」、「家の譲渡」、「家の移転」などです。

家を誰かに譲ったり、引越ししたりしたときには、保険会社にきちんと伝えなければなりません。忘れがちなのが、二世帯住宅にリフォームしたなんていう場合です。忘れると通知義務違反になり、もしものときに保険金が支払われないことがあるので要注意です!

3. 火災保険の解約は自己申告

家の譲渡などで火災保険が不要になったら、解約手続きをしましょう。保険会社に申し出をすればいつでも解約できるので、解約手続きに必要な書類を取り寄せてください。

また別の火災保険に変更するために解約したい人もいると思いますが、契約が1年契約など短期の場合は、更新のタイミングでそれまでの保険を解約して新たな保険に加入するのがおすすめです。ただし少しの間でも無保険状態になるのは危険なので、間を明けないように気をつけましょう。

加入している保険が長期契約の場合、途中で解約することになります。「加入したときは保険を解約するつもりがなかったので、保険金を一括で支払ってしまった!」というケースもあるでしょうが、心配はいりません。火災保険では、未経過分の保険料は払い戻しされるのです。

解約金が幾らになるかは、契約期間や支払い方法によって計算の仕方が違うため、保険会社に確認するのが確実です。また、解約は自己申告です。申告を忘れてそのままにしていると、保険は継続となり、解約すれば戻ってくるはずの保険料も戻ってきません。別の保険に切り替えるときの解約忘れは、新旧の保険に二重加入することになって損ですので、きちんと解約手続きをしましょう。

4. まとめ:火災保険の契約・解約に必要な手続きを忘れずに!

火災保険を契約する際は、補償開始日を意識すること、告知義務や通知義務を守ることに気を付けましょう。また、火災保険がいらなくなった場合は、解約を忘れてムダな保険料を支払うことがないよう注意しましょう。

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保険ノリアル編集部

ちょっと分かりにくい損害保険(火災保険や自動車保険、ペット保険など)について、なるだけ分かりやすく解説していきたいと思っています。とても大切な保険なので、入ってから後悔する人が少なくなるように、おすすめの保険についても紹介していきます。

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