自動車保険

公開:2022.08.29

更新:2022.09.21

知っておきたい自動車保険の特約4選

自動車保険には多くの特約があり、補償内容もさまざまです。この記事では、「○○な人」にぜひ知ってほしい自動車保険の特約4選をご案内します。

1. 自転車に乗る人に!個別賠償責任特約

個別賠償責任特約は、日常生活における偶然の事故によって、他人の物を壊したり他人を死傷させたりして法律上の損賠賠償責任を負った場合に、保険金が支払われる特約です。たとえば、「自転車を運転中、歩行者にぶつかってけがをさせた」、「子どもがお店の商品を壊してしまった」、「ペットが他人の手を噛んでケガをさせた」などのケースで保険金が支払われます。

自転車事故で相手を死傷させてしまった場合、数千万円~1億円近い損害賠償が発生するおそれがあります。通学や通勤、買い物などで自転車を使う場合、万一の事故に備えてこの特約を付けておくとよいでしょう。最近は、自転車保険の加入を義務化する自治体が増えていますが、個別賠償責任特約を付けておけば、新たに自転車保険に加入する必要はありません

また、個別賠償責任特約は、自動車保険だけでなく火災保険や傷害保険などにも付けることができます。他の保険や、同居する家族が加入する自動車保険で個別賠償責任補償特約を付けていれば、家族全員が補償の対象となります。重複加入していることに気づかないケースも多いので、補償内容をチェックしておきましょう。

2. ほかの人の車を運転することが多い人に!他車運転特約

他車運転特約は、他人の車を運転中に事故を起こしたときに自分の加入する自動車保険から補償を受けられる特約です。他人の車で事故を起こした場合、その車に掛けている自動車保険を使うことになり、車の所有者などに迷惑をかけてしまいます。この特約を付けていれば、自分の事故として対応できるので安心です。

主に、対人事故、対物事故について保険金が支払われます。車両保険に加入している場合は、補償の範囲内で保険金が支払われます。「お出かけで友達の車を運転する」、「里帰り中に親や兄弟の車を借りて運転する」など、ほかの人の車を運転する機会が多い人におすすめの特約です。他車運転特約は、保険会社によっては自動付帯されるケースがあるので、契約内容を確認しておくとよいでしょう。

3. 小さな子どもがいる人に!入院時諸費用特約

入院時諸費用特約は、人身傷害保険の補償を手厚くする特約です。保険会社によって、自動車事故で入院した場合に、「入院日数×定額」を補償してくれます。ベビーシッター費用、介護ヘルパー費用、ペット預入費用など、入院によって必要となるさまざまな費用をまかなうことができます。

家事・育児・介護などをサポートしてくれる人が身近におらず、金銭的な負担が不安だという場合に付帯しておきたい特約です。

入院時諸費用特約

4. 地震リスクの高い地域に住んでいる人に!地震・噴火・津波車両全損時一時金特約

地震・噴火・津波車両全損時一時金特約は、車両保険の補償に上乗せする特約です。大雨や雹被害などで車が壊れた場合、車両保険に加入していれば保険金が支払われます。しかし、地震・噴火・津波による被害は、車両保険の補償対象外です!この特約を付帯しておけば、全損時に50万円が支払われます。

最近も石川県能登地方で大きな地震がありました。地震大国の日本では、いつどこで大きな地震が起こっても不思議ではありません。地震・噴火・津波のリスクが高い地域に住んでいる人は、この特約を付けておくと安心でしょう。

5. まとめ:自分や家族に必要な特約を確認しよう!

特約には、少額の保険料で補償を厚くできるというメリットがありますが、あれもこれもと付けてしまうと、保険料が高くなってしまいます。自分や家族に必要な補償をしっかり確認して、特約を選びましょう。

自動車保険の特約についてくわしく知りたい方は、【はじめての自動車保険】付けておきたい特約・付けなくてもよい特約をご覧ください。

※保険会社や商品によって、本記事で紹介した特約の取扱がない場合や特約の名称が異なる場合があります

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保険ノリアル編集部

ちょっと分かりにくい損害保険(火災保険や自動車保険、ペット保険など)について、なるだけ分かりやすく解説していきたいと思っています。とても大切な保険なので、入ってから後悔する人が少なくなるように、おすすめの保険についても紹介していきます。

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